2018.7.27 (金)

  • ヤッホーブルーイング佐久平本社工場見学会
    <日時>
    平成30年7月27日(金)11時半時~17時

    <テーマ>ヤッホーブルーイング社見学会

【セミナーレポート】
ヤッホーブルーイング佐久平本社工場見学会 2018.07.27

■工場棟
玄関を入ってすぐ左側にはバーカウンターがあり、試飲できるようになっていて、右手はすぐ仕込み場。
上がりすぐにミーティングテーブルと、受賞メダルやたてが並べられたスペース。
見学コースが既にできていて、玄関でシューズカバーとキャップを装着。
仕込み場は2Fから、タンクを見下ろす形で。洗浄された細かな部品が乾かされていた。(会社.工場のメインビジュアルとして、外観正面のガラス張りからこのタンク類が見える)
隣の発酵場は少し涼しい。発酵は4タンク、2仕込み分。キルティングのカバーを履いたタンクも。2F→2Fの移動で、発酵タンクをまる窓から拝見。ぶくぶくが見られる。
発酵場の階段を下り、熟成タンクの並ぶ部屋へ。だいぶ涼しい。タンクの並ぶ中、酵母置き場。よくあるアイリスとかで売っているシェルフに。
充填場は明るく、小屋の中ではビニルカーテンで仕切られたスタッフ部屋が。
充填ラインが1つしかないので、1種類詰めたら数時間かけてラインを徹底洗浄し、次のビールを充填。
→ただ機械的に次はコレそのあとはソレでなく、製品・品質に対するこだわりが部品の清掃もおろそかにしない姿勢に繋がっているようだ。
製品は箱詰め後、即日倉庫へ。
倉庫は街中を通って反対側くらいの物流会社と提携。通販・卸のパッキングもここで行っている。

■倉庫
パッキングのため、受注データのすべてが倉庫内の事務所でまとめてラベル出力されている。
通販/ヤマトの1シート式ラベル。
ラップペーパーや同梱物、オリジナルグッズが事務所内に。
隣室が通販パッキング部。セット品はすでにパッキングされてパレットに積まれ、単品もケース箱でパレット積。何を何本何部が持ち出したか、部屋の片隅の事務机で管理。
箱やペーパーなどの備品発注は残数幾つになったら、とそれぞれ決まっており、その数になると誰でもが発注担当者へ告知する。
→備品の置き場所が決まっているので、その部屋の管理部署が担当している。
ここでも、壁やドアのいたるところに、フォーク乗り入れ禁止や後方人に注意や鍵管理のPOPが。
冷蔵品は倉庫内にプレハブ冷蔵庫を入れて管理。
卸用ケース商品はトラック口に一番近い収納部に。仕切りなど、まとまりの大きな備品もここに。

■事務所棟
工場のとなり、車道を挟んでアース精機さんの建物があるが、全棟借りて、事務所としていた。
中に入ると、そこここのドアに事務所はコチラ”などPOPが貼り付けられ、
中側には、鍵は閉めたか?”など従業員に対するちょっとした注意事項が同じテイストのPOPになって貼られている。
階段の踊り場には企業理念やスタッフのニックネーム付き顔写真カードが貼られ、エントランスのテーブルでは2.3名のスタッフが頭を突き合わせてミーティング中。
事務所に入ると30名ほどのスタッフが拍手で出迎えてくれた。
向かい合わせの長机が5~6島。それぞれデスクトップ・ノートPCが1机に5台。
通販部は企画運営スタッフと受注お客様担当スタッフで20名ほど。

■ロッカールーム併設のミーティングテーブルでスタッフ谷氏からヤッホー通販の説明
通販部とは
最近は、通販サイトは買った人が製品・ヤッホーの0ファンになってもらうためのツールとして、・スタッフが見える.楽しそう!・製品に対するこだわり、などをPRする媒体に。
種類によってターゲットを変え、新商品も、これを買うのはどういう人か→そういう人に受けるのはどんなデザインか.どんな色のどんなパッケージか、を考えて、それぞれブランドを変える。
→ビール界全体を見ると大手には負けるので、業界内0.85%といわれるクラフトビール界の顧客をより多く獲得するために、買った人宛にマーケティングを行う。
父の日ギフトでは、貰った側が喜ぶ(嬉しかった記憶・開けた時のワクワク・ヤッホーを想起してもらえる)体験+αの仕組みづくり。
→ポップアップメッセージでおとうさんありがとう・箱デザインも内外総柄にし、後々まで残して(たびたび目にして嬉しかった記憶・開けた時のワクワク・ヤッホーを想起)もらえる工夫、など。
→アンケートの戻りも良く、満足度が高い内容が多い=好感度アップ
価格でなく、価値で勝つ!を念頭におく。
・・・・・そのため、箱の発注数分は必ず売ることにしている。
余りそうな箱は、それに合わせたセットを作って、箱残数の数量限定セットとして使いきる。
通常利用する箱サイズは種類を増やさず、管理もコストも下げる→浮いたお金はファンマーケティングへ。

■年間契約/定期購入
よなよな好きにもっと好きになってほしいから、好きなものを届けてあげたい←ホスピタリティ
社内通販スタッフには問合せ対応に重点を置いてもらい(製品知識必須)、ホスピタリティを通販で実現する。
月1で電話をくれるお客さんにスタッフが誕生部プレゼントを贈ったり。手縫いのネクタイ
顧客1人当たりに使える予算が5千円。自由裁量で、お客さんとの関係を密に良好にするために用意。
定期購入者に働きかける→半分スタッフ化→一緒にブランドを盛り上げてくれる
→熱狂的なファンほど推奨者になり熱狂度の低い購入者ほど批判者に回りやすい
短期的な売上は低くても熱狂度を上げることで中長期的な売上がついてくる

■よなよなのファンマーケティング
会報誌の制作
定期購入者専用紙として、通販部が企画制作すべてを行う。
編集後記やよなよなニュース、商品・こだわり紹介ではスタッフが顔を出し、見える化で信頼・親近感を覚えてもらう。
定期購入のメリットとして、ファンイベントの先行予約権や工場見学の無料化があり、工場見学は1回20名、年3千人に上る。
金額でなく価値で返す!が基本

■ファンイベント
・ 会員のための貸し切りイベントを、都内などの実店舗で行う。
→ファン同士が仲良しになってもらい、よなよなの輪を拡げるのに一役買う「口コミマーケティング」に繋がっている。
イベントではセミナー(グラス別あうビールとか)があったり、それもまたSNSであげてもらい、実店舗来店などに繋げている。
・ 新発売商品選出をイベント化し、投票権を会員に与えて進捗をSNSなどでライブ化。
・ 「”飲み(ビール屋なので)”にまつわる困りごとを解消する」をコト化してイベントに。→動画で配信。
 イベントのきっかけ
通販で売りたい→飲み会イベントをやればいいかも
・・・卸先飲食店などで、認知度を上げるために、来店客とメーカー交流を図る。
→飲んでくれている人はこのブランドが好きなので、メーカーがいると喜ぶ。

■受注体制について
2018.02、受注管理を一括でできるシステムを導入。
電話・メール・オンラインの注文は横浜の外注先で自動処理→連絡ツール→伝票出力(倉庫内自社)→出庫
自動処理のため、メッセージも統一フォーマット、備考欄を廃止し要望は電話で承ることに。
→電話を増やしたい=スタッフと話してもらってファンになって欲しい。
    年間定期購入は別システムで管理。

見学会の後は全員で懇談会を行い、経営戦略に関する深い話が飛び交いました。